森林と緑は、私たちの暮らしに限りない恵みをもたらしてくれます。「水」は、森によって育まれます。歴史上、水飢饉は数多くの悲惨なドラマを生んできましたが、これほど便利になった今日においてさえ、水不足問題が私たちの暮らしに及ぼす影響ははかりしれません。
森林は、「海」とも結びついています。森が荒れて土砂が流れ込み、魚が育つ環境がそこなわれるのを防ごうと、漁民の皆さんが川の上流で木を植える取組が全国に広がってきています。
森林は、「食」とも深い関わりがあります。森林が減少すると地球の温暖化が進み、極地の氷が溶け海面が上昇し耕地を狭めたり、微妙な気象のバランスを崩して、穀物の生産を破綻させるおそれがあります。遠いよその国の出来事のように思われがちな「熱帯林の減少」や「砂漠化」も、実は私たちの暮らしの根幹を揺るがす差し迫った問題でもあるのです。
森林の恩恵は、今を生きる私たちでなく将来を生きる子どもたちにももたらされます。「緑の募金」に協力して、森林・緑づくりに参加することは、将来の世代に豊かな地球環境を残すことにもつながるのです。